ジャイロボール
ジャイロボール
螺旋回転で空気抵抗が少ない理論上の球種
解説
意味
ジャイロボールとは、ボールが進行方向に対して螺旋(らせん)回転する球種のことです。アメフトのパスやライフル銃の弾丸のような回転で、理論上は空気抵抗が最も少なくなるため「伸びのある球」になるとされています。手塚一志氏が提唱した理論で、2000年代に大きな話題を呼びました。
詳しい解説
通常のストレートはバックスピン(後方回転)でマグヌス効果による揚力が発生しますが、ジャイロボールはボールの回転軸が進行方向を向くため、マグヌス効果がほとんど発生しません。その結果、重力の影響をそのまま受けて通常のストレートより落ちますが、空気抵抗が少ないため球速の減速が少ないとされています。実際にプロ野球で意図的にジャイロ回転を投げている投手がいるかは議論が分かれています。
使い方のポイント
ジャイロボールは理論的には興味深い球種ですが、実践での使用は確認が難しい球種です。縦スライダーやカットボールの一部がジャイロ回転に近い場合があり、意図せずジャイロ回転になっているケースもあります。打者にとってはバックスピンのストレートと同じ腕の振りから異なる軌道(やや沈む)のボールが来るため、打ちにくいとされています。
豆知識
ジャイロボールは2006年頃に松坂大輔がメジャーリーグに移籍した際、アメリカで「ジャイロボール」として大きく報道されました。しかし松坂本人はジャイロボールを投げているという認識はなく、実在するかどうかの論争が起きました。科学的にはジャイロ回転のボールは存在しますが、それを意図的に投げ分けられるかは別問題です。 MLB.com Glossaryの公式14球種には含まれていません。
関連用語
クイズ
ジャイロボールの回転の特徴は?