解説
意味
送りバント(=犠打)とは、走者を次の塁に進めることを目的として、打者が自らの出塁を犠牲にして行うバントのことです。ここでは戦術としての有効性や使いどころを解説します。記録上の条件については犠打の項目を参照してください。
詳しい解説
送りバントは主に無死一塁、無死二塁、無死一二塁の場面で用いられます。打者はバントで内野にゴロを転がし、守備側が一塁に送球して打者をアウトにする間に走者が次の塁に進みます。成功すれば1アウト二塁(または二三塁、三塁)の好機を作れます。ただし失敗すれば走者が進まずアウトだけ増える最悪の結果になりかねません。
使い方のポイント
送りバントはスモールボールの代表的な戦術ですが、セイバーメトリクスでは効果が否定的に評価されています。統計的に、無死一塁から送りバントで一死二塁にした場合、得点期待値(そのイニングで入る平均得点)だけでなく、得点確率(少なくとも1点が入る確率)もほぼ下がることがデータで示されています。つまり「1点を取りに行く」目的でも送りバントは有効でないケースが大半です。それでも日本の野球文化では根強く支持されており、特に投手の打席や僅差の終盤では今も多用されています。
豆知識
川相昌弘はプロ野球通算533犠打の世界記録を持つ「送りバントの神様」です。一方、メジャーリーグでは送りバントの使用が年々減少しており、特にアメリカンリーグではDH制により投手の犠打がなくなったこともあり激減しています。高校野球では依然として送りバントは重要な戦術です。
関連用語
クイズ
送りバントの世界記録保持者は?